たっこにんにくブランド

田子にんにくブランドが生み出した自信と強さ

 

町内のにんにく生産者である両親のもとへ、上京した娘から電話が来ました。

「ねぇお父さん、前にお母さんが話していた

 "明治屋"で田子のにんにくとかトマトが売られてるって間違いじゃない!?

 そこのお店ってすっごい高級店だよ!」

と訪ねるので、
「ホントだよ」
と答えると、娘が驚き感動したとのことです。

田舎から上京して超高級店に行ってみたら、

両親の作ったにんにく・とまとが販売されている。

このことが、子供達にどれほど誇りと自信になったことでしょう。

「にんにく」がもたらした大きな成果を物語るエピソードです。

 

明治屋

明治屋(広尾)

明治屋

明治屋(広尾)

紀伊国屋

紀伊国屋

 

 

 

 

ブランド化の軌跡


①ブランド化に至ったきっかけ


ブランド化は昭和44年の第1次振興計画で振興作目として取り上げたことがきっかけとなりました。

当初、ナガイモなども作付けされましたが、

複合経営として営農類型の組合せなどににんにくが選定されました。

 

その後、昭和50年に東京市場(東京青果)でにんにく生産・品質ともに日本一の評価を得ることができました。

大田市場場内(東京青果)

大田市場場内(東京青果)

 

 

②権利化に至ったきっかけ


昭和50年に日本一の産地を名乗り、幾多の困難を乗り越えてきましたが、

昭和53年~アメリカからニンニクの輸入が始まり、その後、アルゼンチン、ロシア等からも輸入が始まりました。


昭和60年に田子町においてニンニク日本一産地シンポジウムを開催して、

行政も全面的支援するようになりました。

 

平成3年度は8億円を超える販売額を達成しましたが、

平成5~6年には中国からの輸入が急激に増加したため、

産地は打撃を受け、にんにく生産者も約550戸から約200戸に減少しました。

 

しかし農協では、加工品開発や市場流通の改革に挑戦して、

年間値決め価格の実現・産地パックの実現(産地で個包装)など、

差別化販売において優位性を高め、トップブランドの地位を確固たるものにしました。

 

そして、近年、県内の他産地産にんにくとの差別化によるブランド力強化が求められるようになり、

地域団体商標制度の発足と同時に「たっこにんにく」の商標登録出願を行うこととなったのです。

 

 

 

地域団体の取り組み

 

平成18年4月、商標登録出願と同時に、「たっこにんにく」を盛り上げる会をJA、生産者、加工業者によって立ち上げ、商標登録を目指しました。


また、同年11月の地域団体商標登録を機に

「たっこにんにく産地力強化戦略推進本部」

(構成員:町、JA、県(農業普及指導センター))によって、

「たっこにんにく産地力強化戦略」の検討を行い、

平成19年8月に新たな「たっこにんにく産地力強化戦略」を策定しました。


「たっこにんにく産地力強化戦略」は、

産地理念、産地目標、推進方向、推進方策から構成され、特に

  1. 環境、品質を重視した栽培
  2. 安定生産による担い手育成・産地基盤の強化
  3. 高付加価値化による販売力強化
  4. JA専門部会の活性化

を謳っています。

 

 

 

ゆるぎない自信と誇り!

 

最大のキーマンとしてJA組織に一貫して産地の面倒をみる内部リーダーが存在し、

ブランドとは、「品質と交渉力」と言わしめる揺るぎない信頼関係が築かれていました。

 

これが、たっこにんにくブランド化のポイントと評価されています。

 

田子町農業協同組合

田子町農業協同組合

八戸農業協同組合田子支店

八戸農業協同組合田子支店

 

 

 

ブランド戦略

 

ブランドとは「消費者による評価」のことであり、その評価を高めることです。

 

  1. 消費者からの信頼がなければ、市場に残れない(消費者の視点)
  2. 付加価値が高まらなければ、勝ち残れない(商品の視点)
  3. 地域を活性化するために、地域の魅力を高める(地域や住民の視点)

 

地域名をつけた商品やサービスを「偽物」から守る。
地域の業者や業界の「地域ブランド」に対する意識を高める。
品質やイメージなどを管理し、定義やルールを明確にする。
新たな地域のシンボルに結びつけ、地域を活性化する。

 

 

地域ブランドの管理

 

「地域ブランド」を守るという最も重要なことは、次のようなリスクが発生しないように常に管理することです。

 

裏切る。

・ブランドの約束を守らない、表示内容を詐称したり、安全管理を怠ったりすること。

腐る。

・新製品ができない、時代遅れになる、飽きられる。

新商品がでないと時代遅れになる。危機感と使命感から新商品(琥珀にんにく)の開発に挑む。 

浪費する。

・売り上げを重視し、安価な価格の取引や違うイメージの商品が出ること。

流出する。

・類似品の出現など。

 

 

 

商標は取るより管理することが重要です。

 

商標をうまく管理できなければ価値にはつながりません。

 

 

 

 

地域ブランド戦略体系

 

 

地域ブランド戦略コンセプト

 

世界的視野で「たっこにんにく」をブランド展開します。

そのビジュアル(視覚)化された世界は、

同時に品質、価格、ブランド力で

日本一を継続しつづける田子=産地を訴求します。

 

ブランドは守り活かすもの。

生活者との約束(生活者による評価がたっこにんにくを育ててきた)を守り、

地域が一丸となって最高品質のにんにくを提供、

品質保証とブランド管理徹底で販売につなげ、

田子物語を描き続けることを約束します。

 

 

↓↓↓

 

 

青森県田子産にんにく地域ブランド戦略(理念)

 

「青森県田子町産のにんにく」は、

日本を代表する最高品質のにんにくである。

 

これは、地域の風土、いつの時代も関わる人々のたゆまぬ努力と

「日本一」の旗印を掲げ続けようという

心の底から湧き起こる信念の発露によるもの。

 

そのために私たちは「高品質」を追求し続け、

真に誇れる産地形成に取組んできた。

 

 次代に向けて地域住民、

及びお客様から圧倒的な共感と信頼を得て、

笑顔と共に受け取っていただく「田子町産にんにく」を提供し続けるために、

私たちは、にんにくを「地域の宝」と位置づけ、

商品そのものの価値はもとより、

地域全体で取組むことを文化ととらえて、

仕事観、人生観、世界観までをも

「田子物語」

として描き、発信し続けていくことで、

「田子」という地域そのものを愛してくださる共感者を広げていきます。

 

 

 

地域団体商標~知的財産

「たっこにんにく」の地域団体商標

 

地域団体の出願者

八戸農業協同組合(旧田子町農業協同組合)

 

地域団体の権利化

商標登録番号:第5002091号